IDaaS導入のメリットですが、システム利用に必要なIDやパスワードに関する様々な問題を解決することができます。

ユーザー側の視点で見れば、複数あるシステムのそれぞれについてIDやパスワードを覚えておくのは大変です。

良くないことと分かっていても複数のシステムで同じパスワードを使ったり、同じ数字の羅列など簡単なパスワードを使うとか、果てはそのパスワードを自分のノートに書き留めたり、ひどい場合は付箋に書いてパソコンに貼り付けていたりします。

これがセキュリティ上問題なことは間違いなく、不正アクセスを招く原因になり、機密情報流出などの問題を引き起こしたりすることもあります。

IDaaSを導入すれば各ユーザーは全てのシステムのIDやパスワードを自分で管理すること、即ち自分の頭で覚えておく必要がなくなります。

逆に言うと、ユーザー自身での管理を求めると上に書いたような問題を引き起こす可能性がありますし、もしいい加減な管理を一切許さない、つまり自分の頭の中でシステムごとに異なり他人にも推測されにくい適切なパスワードを全て覚えておくことを厳密に求めると、結果としてパスワードを忘れるケースが頻発することになるでしょう。

こうなるとシステム部門に負荷がかかってきます。

覚えているパスワードを入力したがアクセスが拒否されるので、何とかして貰わないと仕事にならないといったようにです。

IDaaSの導入によりこのような問題を解決できるメリットもあります。